8 : イスタンブール
- 2010.09.22すごいギャップ~Day:20 Istanbul~
カテゴリー:8 : イスタンブール 街から街へ、国から国へ、移動すると、少なからずショックを受ける。
同じアジアであっても、同じインドであっても、やっぱり街ごとの雰囲気は全然違ったりする。
が、今回のショックは相当なものだ。
空港でウトウトして、午前4:45デリー発。時差で2:30時を遡り、現地時間午前10:10イスタンブール着。
地下鉄と路面電車を乗り継ぎ、スルタンアフメットという街へ到着。
・・・インドに2週間いた身には、全てが、強烈に、違い、すぎる。
綺麗な街並み、美味しい食事、親切で人懐っこい人達、日向ぼっこしている猫。
街に立って、こんなにキョロキョロしてしまったのは、初めてだ。本当に、本当に、綺麗な街だ。
恥ずかしながら、僕は知らなかったんだけど、このスルタンアフメットという街全体が、イスタンブール歴史地区として世界遺産に登録さている。
それは、綺麗なワケなんだけど、インドから突然来ちゃうと、なんだか分からなくなる。
牛のウンチが落ちてないだけでも、感動なのに、ほとんどの道が石畳で、綺麗な模様を描きながら、街のアチコチへと伸びている。
そして、新しい建物も、古い建物も、見事に調和しあって、街全体の画が、とても綺麗だ。
香港やバンコクの、新旧の揃い踏みも、とても良かったけど、やっぱりこの調和には感動する。
そして、なんと言っても、新鮮な食材!美味しいご飯!
さすが世界三大料理(誰が決めるの?)のひとつ、トルコ料理!何、食べても美味しい!!
この旅で初めて、牛肉を食べた!!ケバブ最高!生野菜最高!イスラムの国だけど、ビールもワインもある!!スイーツだって!!(聞いたか、インド人?すいーつ、だぞ、すいーつ)
あぁ、たまらん・・・
インドのゴチャゴチャした街も、うっとおしい客引きも、最後には随分慣れたけど、食事には本当に参った。特に、野菜。
僕は、今回初めて気づいたんだけど、新鮮なフルーツや生野菜を、定期的にバリバリ食べないとイケナイ人間だったのだ。
フルーツは大好きだけど、野菜は、生よりは温野菜の方が、好きかな、くらいに思っていたんだけど、そんな事はない、生野菜大好き!
・・・ 今の僕は、ラマダン明けの、イスラム教徒並みに、食事に飢えている。
それらインドでのフラストレーションが、全部一気に解消!!僕の、寝不足&時差ボケを吹き飛ばしてくれるのには、充分過ぎる物だった。
宿も、適当に予約したわりには、本当に良い所だ。
ブルーモスクは目と鼻の先だし、宿の屋上からはマルマラ海が見える。もう、どうしたら良いか分からない。ここん家の子になっちゃおうかな、くらいの勢いだ。
さすがに、物価は高くなったので、ドミトリーという共同部屋にしたけど、これがスゴく綺麗。インドの2500ルピーの宿より綺麗。1泊26トルコリラ(約1500円)美味しい朝食付き。トイレットペーパー付き。
一瞬、1ヶ月くらい泊まってしまおうか、と思ってしまった。
とりあえず、今日一日は冷静ではいられない。興奮を抑えつつ、早めに就寝。
が、寝不足と時差の差で、なんと9時に寝てしまった。
ともあれ、お陰様で、無事に4カ国目に入れました。
- 2010.09.22市場の猫と初老の紳士~Day:21 Istanbul~
カテゴリー:8 : イスタンブール 7時起床。外が暗い。真っ暗。それもそのハズ、まだ時間を合わせていない。今は午前4時半。
もう、グッスリ寝たのだが、共同部屋なので、独り、ゴソゴソと起き出すわけにはいかない。
2度寝。午前10:30。しまった!朝ごはん食べ損ねた!・・・だから時差だって。
最上階のレストラン兼、談話室の食堂で、バイキングの朝食。テラスからは朝日に照らされたマルマラ海。はー・・・
とりあえず、見るところも沢山あるのだけど、次の目的地への情報収集を先に済ませなくてはいけない。
偶然、現地在住で、この宿にお手伝いに来ている日本人女性の方がいらしたので、色々と教えて頂く。
僕は、イスタンブールから、陸路でテッサロニ、アテネ、エーゲ海の島、と漠然と考えていたのだが、ここはトルコ。
エーゲ海は目と鼻の先なのだ。トルコの南の街、マルマリスからエーゲ海の島へ行けるという。
正直、アテネにはあまり興味は無かったので、これはなんとも好都合。
そろそろシーズンが終わり、価格が下がって来つつあるエーゲ海の島で、マンマ・ミーア気分を味わいたい。
そして、劇団四季のマンマ・ミーアカンパニーの皆に「どうだ、良いだろう、えへへ」というビデオレターを送りたい。(嫌な奴だな)
ここから先の予定は、11月上旬のエジプト(カイロ)→ケニア(ナイロビ)行きの航空券があるだけなので、自由にルートを決められる。
どこにいつ行って、どれだけ滞在しても自由。 うん、嬉しい。
昼近くなってから、スルタンアフメット近くのグランドバザールへ。香港、バンコクですっかりこのバザールにハマってしまった。
さて、インドで失くしてしまった、サングラスとキャップを購入しよう。
ここも、本当に広い4400件以上のお店があるそうだ。さすがは、アジアとヨーロッパを繋ぐ都市。
オリエンタルなアンティーク好きには堪らないだろうな。
なんとか、サングラスを入手。「DIESEL」って書いてあるけど、絶対嘘だ。35トルコリラを値切って値切って20(約1200円)で購入。ちゃんとUVカットされてるかが、心配。
どうにも良いのが無かったので、キャップは断念。
さて、どうしようかなーと街をフラフラ歩いていたら、イスタンブール大学まで来てしまった。
ここから少し離れた所に、エジプシャンバザールというバザールがあるハズだ。とりあえず、そっちの方に行ってみよう。
また地図も持たずにブラブラしてるが、イスタンブールはそこら中に無線LANの電波が飛んでいるし、目印になるモスクの塔もアチコチにある。
治安もとても良いし、人々はとても親切だ。地図なんかいらない。
と、どこかの路地に出た。左右にカフェが並び、遠くに海(ボスポラス海峡らへん)が見える。本当に、どこからどこを見ても画になる。
路地では、おじさん達が、カードをしていた。何のゲームかな?と思って眺めていると、近くの初老の紳士が手招きして「ここに座れ」というような事をいう。僕は、喜んで観戦させて貰う。
やっているのは、どうやらブリッジのようだ。カードは2組を混ぜて使い、自分の番が来たら、1枚とって1枚捨てる。手札が全て役になったら上がり。
とっても簡単なルールで、見ていたらすぐに分かった。
僕を呼んでくれた初老の紳士は、開戦後2連勝して、僕にチャイを奢ってくれた。トルコのチャイは普通の紅茶。砂糖をたっぷり入れて飲む。
この紳士は、残念ながら英語は全く喋れないようだけど、実に親切な方で、近くをパンの売り子が通ると「食べるか?」と聞いてくれたり、しきりに「もっとお茶を飲むか?」と気を使ってくれた。連勝で機嫌が良かったのかも知れないけど。
3、4戦目くらいから、少し調子が鈍りつつあったが、6戦目。Qが3枚、Kが3枚、あとはクラブの6が来れば、改心の上がり、という所で、この紳士、見事なまでにクラブの6を引き当てる。
「○△▼×!!」と歓喜の声を上げつつ、手札のカードを叩きつける。
「オラ!間チャンずっぽしだ!!」的な事を言ってるに違いない。紳士、パンパンと、両手のホコリを払うようなしぐさをする。これはトルコのジェスチャーで「おしまいだ」という意味。
おそらくこの場合「やってやったぜ」というような感じなんだろう。僕も真似する。
そして二人で、同時に顔を見合わせ、思わずハイタッチ。 ガハハハ、と笑う僕ら。
チャイのお礼を言って、去ろうとすると「もっといろよ、チョイ飲んでパン食べてけ」と引き止めてくれたが、一日ここにいてしまいそうなので、再度お礼を言って、エジプシャンバザールに向う。 今度は、僕も参加したい。
右側の方
きっと あの後も 連勝でしょう
適当に歩いていたら、見事にエジプシャンバザールについた。
ここは、グランドバザールよりは小さいけど、とっても活気があって、僕はこっちの方が気に入った。
グランドバザールはどうも観光客ズレしていて、ちょっと値段も高めだったしね。
こちらは、その昔、エジプトからの貢物を集めて設営されたので、この名前らしい。未だに、色々なスパイスが売られていた。
スパイスだけでなく、新鮮な食材の宝庫だった。生の魚、野菜、チーズ、ナッツ、ドライフルーツ、お肉、サラミのような乾燥肉、どれも最高に美味しそう。とりわけ、ドライフルーツは本当に美味しそうだった。乾燥イチジクの試食を食べたけど、最高に美味しかった。買うのは我慢したけど。
ちなみに 2匹 いるよ
このバザールの雰囲気は、ちょっと上野のアメ横に似ている。チーズ屋やナッツ屋の、威勢の良い、リズミカルな呼び込みは、本当にアメ横みたいだった。
皆、いろんな物を試食したり、路地でチャイを飲んだり。そして、いたるところに猫がいる。
とっても良い雰囲気だ。 ここには一日居ても飽きない。
実は、バザールには、マーブル模様のアーティストがいると聞いて、来て見たのだが、この日はとうとう見つからなかった。
曜日や場所によるんだろうか?
イスタンブールは本当に素敵だ。
世界遺産が無かったとしても、ご飯が美味しくて、人が優しくて、猫がのんびりしてれば、それだけで、訪れる価値は充分にあると思う。
現地の人と、バックギャモンかチェスをやりたいな。
雑貨屋の店主
- 2010.09.24くるくるまわる~Day:22 Istanbul~
カテゴリー:8 : イスタンブール 規則正しく、7時に起床。
部屋の壁をハンマーで叩く音や、怒鳴り声、クラクション、発電機のうなり声で目覚めない所がとても素敵だ。
美味しい朝ごはんを、お腹いっぱい食べて、11時くらいまで、ブログを書く。
そして、どうしても観たかった、「セマー」と呼ばれる、儀礼舞踏のチケットを予約する。
8時の回は満席だったので、9時の回を予約。治安が良いので、夜の回でも安心なのが良い。
お次は、トルコの南の街、マルマリスへの高速バスを予約しに、代理店へ。
4件まわり、色々交渉し、1リラだけ負けてもらって、69リラ(約4200円)で購入。
しかも、バスステーションへのピックアップ付き。
こういう所が、とても観光客に優しい国だな、と思う。
24日の夜7時発、翌朝マルマリス着。よし、一安心。
さて、今日は、東京で知り合った、トルコ人、チャーリーお勧めのスポットに行こう。
トラムと呼ばれる路面電車に乗って、ガラタ橋を渡り、カラキョイ桟橋へ。ガラタ橋の上から、この桟橋まで多くの釣り人で賑わっている。
釣り大好きな僕は、それを眺めるだけで、充分楽しい。
見てると、小さな海老を複数の小さな釣り針につけて、アジやサバのような小さな魚を釣っている。
たまに、アイナメのような模様の小さな魚もかかるみたい。
おもわず、その場で刺身にしたいな、なんて思う。
葱と味噌とで叩いて、なめろうでも良いな。そんな食べ方したら、みんな驚くんだろうけど。
とんでもない角度の坂道を登り、この街のランドマークタワー、ガラタ塔へ。
上の展望台へは10リラ。ケチって昇らない。 もう充分すぎるほど、街並みは堪能したからね。
ガラタ塔から、チャーリーが一番のお気に入りという、イスティクラール通りへ。
途中の小道は、楽器街だった。ありとあらゆる楽器が売っている。
僕が楽器奏者だったら、中に入って試演させて貰うのにな。

イスティクラール通りの、街並みは本当にお洒落だ。19世紀の戦災以降に建て直されたらしいが、とても伝統的な建物ばかりに見える。
歴史的建造物のような建物が並ぶ通りの一階に、ディーゼルやアディダスといった路面店が並ぶ。
マクドナルドも看板を自粛しているのか、落ち着いた色の店構えで、全ての街並みが、これまた綺麗に調和している。
この通りもまた、全然飽きない。
いちいち お洒落
イスタンブールは、本当にブラブラするにはもってこいの街だ。
屋台も猫もいっぱいいる。
こんなにお洒落で、人の集まる通りなら、アーティストの類もいるかな、と思いきや、ギター弾いて唄っている人が一人いただけ。
なかなか、そう、うまくは行かない。
ホテルに戻る途中、またエジプシャンバザールに寄るが、エブル(マーブル)アートのパフォーマーはいない。
夜、セマーを観に、文化センターへ。
13世紀に開いたイスラーム神秘教団、スーフィー教団のもので、神との合一をはかる目的があり、教団としては修行の一種だそうだ。
いくつかの国をまわり、色々な寺院を見て周ったが、やっぱり祈りの所作こそが、あらゆる舞踏や音楽の原点なんじゃないかな、なんて思った僕は、ぜひともこれを、生で観てみたかったのだ。
会場は円形になっていて、後方に、8人ほどの楽団、中央の舞台で5人の男達が両手を広げながらくるくると回る。
踊りとしては、ただ延々とくるくる回るだけなので、派手さは全然無い。だけど、幻想的な空間での、とっても神秘的な舞踏だった。
お客さんの大半は飽きてて、途中で何人も出て行ってたけど。
白い衣装の男達が、音楽に合わせて、くるくると回るのを観ながら、僕は「祈りのある唄」「祈りのある舞台」とはどういうものか、ずーっと考えていた。
いままで漠然とした考えだったけど、この幻想的な舞踏を観ている内に、自分なりのひとつの結論らしきものが出た気がする。(とても個人的な考えだし、とっても長くなるからここには書かないけど)
それだけでも、この国に来て良かったな、と思う。
さて、明日は伝統工芸を探しに行こう。
夜道を歩いていたら、トプカプ宮殿の塔の向こうに、月が浮かんでいた。


















