4 : ブッダガヤ

2010.09.12憧れの真っ白な・・・~Day:10 Bodhgaya~
カテゴリー:4 : ブッダガヤ

朝、昨夜から、何度目かの、停電、誰かの声、発電機のドカーン、で目を覚ます。

身体はもう、ほとんど良いようだ。さすがに体力の貯金をしてきただけある。お金よりよっぽど裏切らない。

けど、腰の方は、まだ少し痛む。でも、大分良くなった。

目を覚まして、改めて部屋を見回すと、良くこんな所に泊まったな、なんて思う。どんどん、色々なものが平気になってくる。

荷物をまとめて外に出る。昨夜はただただ、暗く不気味だったガヤという街が、朝日に照らされて、ちゃんと見えてくる。


 コルカタの街中ではほとんど見なかった、牛(ほとんどノラ)を良くみかける。イコール、そこら中に牛のウンチがある。

 道路は舗装されてなく、犬もヤギも、あちこちで寝ている。ウンチを踏んでも怖くないが、寝ている犬をうっかり踏んで、噛まれて狂犬病、という事だけは注意しなくてはならない。







 明るい所でみても、やっぱり高級ホテルはありそうもない。あちこち歩き回らなくて正解だったようだ。

ここガヤでは、タクシーよりオートリキシャが一般のようで、タイのトゥクトゥクのような三輪バイクばっかりだ。

そのうちの一台にお願いして、ブッダガヤを目指す。


そもそも、コルカタからはガヤを経由してブッダガヤで宿泊、というのが当初の予定だったのだ。まぁ、予定なんてあってないようなモノだけど。

このオートリキシャ、今まで乗ったどの乗り物よりも揺れる。これには参った。道が未舗装なのと、サスペンションの貧弱さが原因だろうが、それにしても酷い。シェイクされすぎて、脳みそが溶けちゃうんじゃないか、というくらい酷い。

ガヤ駅から少しすると、栄えた場所に出る。中級ホテルも見られる。ガヤは大きな町だからあるとは思ったが、何も知らず夜一人で、ここに辿り着くのは、奇跡に近いだろうな。しかも、ガヤは特に見るものがないので、ガイドブックにも載ってない。危険な目にあわなかっただけでも、大正解だった。

20分ほど進むと、突然視界が開ける。日本の田舎のような風景。ただ、緑も何もない砂地のような大地が目立つ。どうやらブッダガヤは、相当田舎の方に位置するようだ。


40分ほどで、ブッダガヤに到着。着くなり「Hotel?」と聞かれるが、ここでは一泊もするつもりはない。

ここブッダガヤ(ボードガヤー)は、ブッダが長い瞑想の末、悟りを啓いた地だ。各地を修行したお釈迦様は、この村の菩提樹の木の下で、幾日も瞑想し、ついにブッダ(悟りを啓いた者)となったのだ。

その木を拝んで「ほほーこれがそうか」なんて言えば、もう満足なのである。


ただ、今回はネットで情報を仕入れて来てないので、どこに何があるのか、全然分からない。

周りを見回すと、人と、露店のようなものは沢山あるが、どこにその木があるのか、ここがどこなのかも、さっぱり分からない。

とりあえずは、水だ。と、近くの商店で水を買う。するとすかさず「お兄さんコニチワ、日本人?」

いったい日本人ってのは、過去どれだけインドに来たんだろう?彼らはどういう経路を経て日本語を習得するんだろう?

まぁ、毎度の事だ。いつもの完全無視を決め込む。「お兄さん、日本どこから?案内するよ?」かなり日本語が達者みたいだ。

はじめは、何言ってるのかさっぱり分からない振りをしてたが、どうにも引き下がらない。

仕方なしに「ブッダの木はどこ?」と聞いて見る「悟りを開いた所?こっちだよ」と案内してくれる。まぁいいか。どうせ、木を拝んだら

すぐにガヤに戻り、そこから列車に乗って、バラナシに行けばいいんだ。


どこ?も何も、すぐそこだった。というか、このブッダガヤという街は、ほとんどこのマハボディ寺で成り立っているようなもので、この寺と、ゲストハウス、ホテル、土産物屋、露店しかない。

入場は無料でも、カメラの持ち込みは20ルピー、ビデオカメラだと100ルピー。

巡礼客はタダ。観光客はお金払ってね、って事だ。スマートシステムだね。


 マハボディ寺


 派手ではないけど、荘厳です










このあたりで案内してくれた彼に「ありがとう、もう良いよ」というのだが「何で?案内するよ」「悪いよ、だって君のホテルには泊まれないもの」と断るのだが、まだまだついて来る。まぁいいか。本当にここに泊まる気はないのだから。

敷地の入り口で、靴を脱いで、まずは仏様を拝む。タイでみた仏像よりは、控えめだけど、日本寺にあるのに比べると、キンキラキンだ。



 当然、旅の無事と、体調の回復を一心に祈る。

 自分がちょっと体調を崩したせいか、日本にいる人たちの事も心配になって来たので「僕の知っている人全ての健康」をお祈りして来た。

 

   仏教の聖地だ、仏もご寛大であろう。




仏様のいる建物を出てぐるっと後ろまで回ると、大きな菩提樹の木がある。ここで、お釈迦様は瞑想にふけり、ブッダになったという。


















 日差しも強いし、荷物も背負いっぱなしなので、さすがに疲れた。木陰で、荷物を降ろし、少し休む。ガイドしてくれてる青年はグドゥ君。

 少し落ち着いて話を聞くと、彼は日本人が経営するインターネットカフェで働いてるという。日本語は社長に習ったとか。「社長に習った」って簡単に言う割りには、なかなか達者である。

ふと気づくと、彼は丁寧に色々説明してくれるけど「うちの店に来なよ」とか「ホテルあるよ」とか言ってない。普通のうっとおしい客引きとは、違うのかも知れない。とりあえず、インターネットカフェなら、閉じ込められう事もないだろう。次に行く街の情報も、仕入れておかないといけないし、もう2日以上、誰にもメールすら出来てない。「よし、君のお店に行くよ、案内して」と彼のバイクに乗せてもらう。

彼のお店はバイクで2、3分のところにあった。この時点でも、僕はまだまだ騙されまいとしていた。

ツアーでない、ガイドブックも持ってない独り旅では、どうしたって慎重にならざるを得ない。


だが、店に入るなり、中のインド人が、ハイテンションに

「はーい!阿佐ヶ谷、世田谷、ブッダガヤー!」

・・・思わず笑ってしまった。怪しいことこの上ない。しかし、彼の日本語は、グドゥさんの比じゃないほど達者だ。

彼は通称ディープさん。「そんなデカイ荷物背負って、ヒドイ顔してどうしたー?」とトークの連発。

僕はよっぽど騙されまいという態度をしていたのか「ここの社長は日本人で、貴方の持ってるガイドブックにも載ってる安心しろ」「今から日本人の社長に電話しようか?」「僕の奥さん日本人よ?会う?」とか色々言ってくる。

本当にネットを使うだけだったので、聞くとも無しに話を聞いてると、彼は複数の会社を経営していて、NGOの活動もしている。

それで、そのボランティアの斡旋等をしているのが、このネットカフェ&旅行会社なのだという。

僕は、随分長いこと疑い続けたが、結果、彼の家にお邪魔し、奥様に会って、日本語のガイドブックをお借りし、軽い食事までご馳走になった。

ガイドブックをじっくり読んで、今後のルートをしっかり決めるのも良いかと思ったので、結局、ブッダガヤに泊まる事にした。

久しぶりに日本人と話して、安心したのかも知れない。まんまと客引きに引っかかったのと同じだ。

ディープさんに「綺麗なホテル知ってる?」と聞いたら1泊2850ルピー(約5200円)もする三ツ星ホテルに連れて行かれた。

確かにピカピカで、夢にまで見た真っ白なシーツが待ってるが、いくらなんでも2850ルピーはない。昨日の10倍以上だ。

1万円でも良いから・・・と思ってたあの日はどこへやら、人間、現金なものだ。

さすがに無理と断ると、2泊するなら税金、朝食込み、1泊2500ルピーで良いという。またもや悩む。

もう、僕の身体は大丈夫なのか?明日あたりまたぶり返さないか?ここらで、完全に治すか?旅は始まったばかり、インドで5000円のホテルなんてトンでもない・・・・色々迷いに迷ったあげく「もちろんバスタブつき」という殺し文句にやられ、泊まる事にする。

僕は、お風呂には、弱いのだ。

5000ルピー! いや、今の身体の状態を考えると、安全策を取ってという事にしよう。

当然、部屋までボーイさんが荷物を運んでくれる。部屋には清潔なシーツ。BSの映るTV、清潔なタオル、バスタブ、そして、真っ白な、トイレットペーパー!! ビバ、5000ルピー!!

すぐに、バスタブにお湯をなみなみとはり、心ゆくまでお風呂を堪能する。ふと気づくと、腰の痛みは消えていた。

そういえば、随分前から痛みを感じなかった気がする。いったいいつから消えていたのか、全く覚えてないが、今では、嘘のように綺麗に完全に消えている。

良く分からないので、仏様と5000ルピーのご利益、という事にしておこう。 ありがたやありがたや。


夜、インターネットの店に食事に来い、と言われたので、ノコノコ行ってみる。

入るなり、ディープさんが「日本の俳優さんだよー」と部屋の奥に声をかけると「ホンマや!え、自分、こんなトコで何しとん?!えー?ひとりでぇ!」と新キャラ登場。

完全にやられっぱなしだ・・・

新キャラ関西人は、日本在住のNGO法人理事長(らしい)ダハールさん。彼もいくつもの仕事を掛け持ちしており、長澤まさみの「ガンジス川でバタフライ(だっけ?)」のコーティネイトもした(メイキングに映ってる)らしい。   ()ばかり。

今日はNGOのボランティアで来ている日本人の若者6人を案内してたところ、一人が食あたりで倒れたので、面倒を見ていたとの事。

コルカタ行きの飛行機でも、マザーテレサの家へボランティアをしに行く日本人団体を見たが、結構インドにボランティアをしに来る若者は、多いそうだ。そんな事全然知らなかった。おっさんの僕だけ遊びに来てて、申し訳ない気がする。

結局、ディープさん、ダハールさん、食あたりの日本人女性(名前を聞くの忘れた!)と、そこにいらした愛知の歯医者さん丹羽さん(同じくNGO活動中)と、食事を共にさせて頂く。

日本で講演会もしているというダハールさんが、ビールの勢いも手伝ってか、色々な話しをしてくれた。



 日本人の苦労って、自分の仕事が出来ないって事でしょ?あんなの苦労じゃない。僕らの苦労は、食べる物がない、屋根がない、服がない、だよ?君らの苦労が苦労なら、僕らのは何なの?

 僕は日本が本当に好きだ。やっぱり日本は神の国だ。それをいたる所に感じる。君達は中で生まれて育ってるから、分からないだけで、すぐに気づくよ。日本は、全てに感謝、全てに感動、全てを褒める、本当に素晴らしい。それは日本人のDNAにちゃんと入ってるから、全ての日本人にあるんだ。

 だから君達には日本を元気にして貰いたい。

 僕は、インドが好きだから、今はインド人を教育するのに全力を尽くしてる。一番大事なのは教育だから。この国をもっともっと良くするには、それが一番だと思うから。

 インドはただ来る所じゃない。今までと同じ眼で見たら、汚い、貧しい、うるさい、だけ。だけど、本当の眼で見たら、自分達のおかれている立場、日本での生活、両親、友達、全てに感謝したくなるよ。勉強しに来るんだったら、こんなに良い所は無い。でも、観光するだけだったら、いっぱいある他の綺麗な所に行った方が良い。

 

 さすが、講演会をしているだけあって説得力がある。少しだけだけど、コルカタ、ガヤと色々な人達を見てきたから、分かるような気もする。

 すると丹羽先生が「日本の若者は、誰かにこういう事を言って貰いたくて、インドに来るのかも知れんなー」とつぶやく。

 「みんなさ、親を大事にしなきゃいけない、社会を良くしなきゃいけない、なんてのは誰もが分かってるんだよな。でも、今、彼が言ったような事を、俺が日本で若者の前で言った所で、誰も聞きゃしないだろ?ここインドで、色々な物を見た後で、彼みたいな奴に、今みたいな事を言って貰いたくて、みんなインドに来るんじゃないの?」

 そうかも知れない、と僕は思う。 今日一番、関心してしまった。

 誰もが思ってて、誰もが気づいてて、でもなかなか実行出来ない事を、実行するには、何かのきっかけがいるのかも知れない。

 なかなか、鏡の中の男と始めよう、なんて思えないものね。


 およそ2日ぶりの食事は、ちゃんと胃に収まった。


 なんだか、長い一日だった気がする。

 色々、考えるのは後にして、とりあえず、ゆっくり眠ろう。


2010.09.14ブッダガヤで休養~Day:11 Bodhgaya~
カテゴリー:4 : ブッダガヤ

貧乏性の僕は、高いホテルを(それだって都内のビジネスホテルより安いけど)堪能すべく、ゆっくり起床。

今日という今日こそ、何もしない。というか、ブッダガヤにはそんなに観る物がない。コルカタよりはずっと静かだし、一日部屋でブログを書く事に。



 

 ホテルのバルコニー(団地のベランダみたいなところだけど)から見た、ブッダガヤ

 

 

 のどかです

 

 



ずーっとNHKのBSなんてつけて、パソコンいじってると、自分がどこで何してるんだか、分からなくなる。

ブッダが悟りを啓いた聖地で、一日パソコンをいじる。そんな観光客あまりいないと思う。

ひたすら文章を書き、ひたすら削る。起こった出来事は山のようにあるので、それを全部書いてたら膨大な量になってしまうので、なるべく要点だけを、と思うのだが、それでも書きすぎてしまい、また削る。

いったい何をしてるんだろう?僕は。

 

夕方、ディープさん達のお店で、アップロード。通信速度が遅いので、写真のアップに時間がかかる。いくつか動画もあるのだけど、動画どころの話ではなくなって来た。ちょっとインドでは難しいかも知れませんね。

 

そして、次の目的地、ガンジス河のあるバナラシ(ベナレス)への鉄道の切符を予約しなくてはならない。

ここは、ネットカフェ&旅行代理店なので、ガヤ→バナラシ→アグラ→デリーと、インドでの全ての移動の予約をお願いする。

が、なんと、ガヤ発の鉄道は、朝の5:10しかないという。するとここブッダガヤを4時には出なくてはならない。

せっかくの朝ごはんが食べられない!これには参る。んーと考えていると、すかさずディープさんが「じゃ、もう一泊したら良いじゃない」

冗談じゃない、あんな高いところに3泊もしたら、インドで旅が終わってしまう。

「もっと安い所あるよ、2000」 冗談じゃないっての。

「じゃ、一番安い所で700があるよ、今から部屋を見てきなよ」とグドゥ君のバイクに乗せられ、ゲストハウスへ。

が、行くと、全室埋まってて、部屋なんか見れない。なんじゃそりゃ。

今夜の夜には部屋が空くというが、しかもどうみても、普通のゲストハウス。700なんて高すぎる。

 

お店に戻り、「満室で見れなかったよ」 というと 「だから今の所にもう一泊すれば良いじゃない」を連発される。

どうやら、僕は2500を払ったという事で、金を落とす奴と思われてしまったらしい。ここの店長(また別の人)は、僕の姿を見るたび、両替して行けを繰り返すし、いつもバイクに乗せてくれるグドゥ君は「スジャータ村に行こうよ」を繰り返す。

ま、考えてみれば、僕はNGOのボランティアでも何でもないのだから、当たり前も当たり前なのだが、ちょっと残念だった。

 

ふと、昨日、僕が食事をさせて貰った奥の部屋を見ると、ダハールさんがボランティアの青年を捕まえて、ビール片手に「せやから生きるっちゅう事はな・・・・」なんてやってる。

それを青年は、ご宣託を授かるかのように、真面目に真面目に聞いている。


それを見て、僕は、何を思えば良いんだろう。



夜は、近くのレストランで、独り食事をとり、またホテルまでグドゥ君のバイクで送って貰った。

「じゃ明日、12時に迎えに来るから、そのままゲストハウスに行こうよ」との彼の声に、「うん、12時ね」とだけ答えて別れる。

 

いったい何をやっているのやら。


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2010.09.14あれもインドこれもインド~Day:12 Bodhgaya~
カテゴリー:4 : ブッダガヤ

すぱっと7時起床。もう身体は完璧だ。ありがとう、真っ白なシーツ。ありがとう、仏様。ありがとう、5000ルピー。

ちゃちゃっと着替え、外に出る。今まで、ホテルへは全てグドゥ君が送ってくれていたので、初めてブッダガヤという街を自分で歩く。

やっぱり自分であちこち歩いて、初めて、その街を知ったような気がする。

空き地が目立ち、子供達が走り回り、牛や犬、ヤギがウロウロしている。

のどかな田舎町、といった感じ。あんまり貧しさは感じない。(もちろん、印象として、だけど)

 

 

 空き地で クリケットをする 少年達

 

  

      未だに ルールが 分からない

 

 

 

だが、このブッダガヤ、観光客の日本人比率が高いのか、鬱陶しいくらいに声をかけられる。

これには本当に参る。日本人を相手にしたサギも多いらしいので、当然、全てを無視する。

と、聞き覚えのある声で「何してるの、お兄さん」

見ると、バイクに乗ったグドゥ君だった。

「おはよう、早いね」

「何してるの?」

「ホテルを探してるんだよ」

「ホテル、私、昨日、見せた」

「悪いけど700も払えないんだ」

「他もみんな高いよ」

「いや、ちょっと見たいだけだからさ。他に良い所が無かったら、そこにするよ」 としばらく黙るグドゥさん

「昨日の所、今なら部屋見れるから行こうよ。私、友達だから安くして貰えるよ。他行っても高いよ」

ここで、僕が他に泊まると、彼が怒られるのかな?とも思ったけど、もう十分過ぎるほど彼のお店にはお金を落としたので、ここは勘弁して貰おう。

「他を見てからね。ガイドブック返しに行くから、12時にお店に行くよ」

「・・・分かった」と彼。


 

そのガイドブックに載っていたゲストハウスに行く。部屋の清掃がまだだったけど、シーツを替えてくれる事を条件に、ここに泊まる事にする。

エアコンなし、水シャワー、けど思ったより部屋は綺麗、これで150ルピー(約270円)。やはり700は高い。

宿が決まり、外に出ると、バックパックを前後に1つずつ背負った、東洋人の若者に会った。ちょうど客引きにうるさく日本語で話しかけられている所で、助けになるかな?と話しかける。

「どこから来たの?」

「シンガポールから。全く東洋人だと見ると、みんな『コニチワ』だよ」

「だよね。宿探してるの?」

「いや、友達に聞いたオムレストランという所を探しているんだけど、知らない?」

「ごめん、分からないや。お店はだいたいこの通りだから、この辺りだとは思うけど。この後はどこに行くの?」

「このままバラナシに行こうと思ってるんだ」

「そうなんだ。僕も明日はバナラシだ。」

「そう。じゃ、もう少し、この辺を探すね」

「じゃ」

たったこれだけの会話だったけど、彼は強く僕の印象に残った。堂々とした、旅慣れた雰囲気、とても綺麗な英語、僕よりずっと若そうなのに実にしっかりしてる。 またもや僕は、何やってんだかなーという気持ちになる。

まぁいいや。まだまだ、旅人初心者なんだもの。 色々勉強して参りましょう。

ホテルに戻り、遅めの朝食を堪能して(初日より全然美味しかった!何なんだ?)荷造りをする。

外に出ると、グドゥ君が待っていた。お店まで送ってくれるという。「ホテル予約した?」「したよ」「いくら」「150」「私知ってる所で100の所があったよ」・・・・何も言う言葉が無い。

まぁ仕方ないよね。彼らも生活の為、必死なんだ。

 

お店に行くと、見知った顔は誰もいなかった。かわりに新たなキャラが「150で予約した?俺がガヤ駅の近くで、100でやっている所を知っている。明日の朝早いのに、なぜブッダガヤに泊まるんだ?」

冗談じゃない。ガヤで100なんて、どんな宿が待っているやら。

そもそもグドゥさんがガヤまで送ってくれるから、ここに泊まれって行ったのは、このお店の人達だ。次に彼は「今日一日は山の中の、ヒンディー教のお寺を見に行くべきだ。あそこは・・・」やれやれ。

このお店のおかげで、体調を回復する事が出来たし、色々な話しも聞けたので、本当に感謝しているが、このまま彼らの話しを聞いてると、ちょっと変わって来てしまう。

僕は、お礼だけ言って、店を後にした。


 

ゲストハウスにチェックインした僕は、マハボディのお寺に「治りましたありがとう」とお礼の参拝に行き、露店を冷やかして、ブッダガヤを堪能した。

ここで、インドに来て初めての「バクシーシ少年」に出会う。「バクシーシ!(恵んで!)」と連呼しながら、付きまとう少年が沢山いると聞いていたが、ここまでまだ一人にもお眼にかからなかった。どうしたら良いのかわからず、歩いていると、あっさりどこかに行ってしまった。

 

そして、ブッダガヤ最後に、実に好感持てるインド人に出会う。ネットカフェのビルだ。

彼はインテリインド人なのか、服装はこざっぱりしていて、分かりやすい英語を喋る。僕の持って来たlenovoのPCを見るなり

「それ11インチだよね、僕も11インチのダイナブックを持っているんだ。」なんて話しかけてくる。彼ご自慢のこの店は、かなり設備が整っており、通信も安定している方だった。「ここのマシンは全部、Windows7なんだよ」なんて色々と、誇らしげに見せてくれた。

 

ついさっき路上で、バクシーシの少年に会ったかと思えば、今は、インテリ青年と、windows7の話をしている。

 

しかも彼は平気で「ちょっと外出てくるね」と10分くらい、いなくなる。その間に僕がここのノートPCを持ち逃げしたら、どうするんだ?君のお宝なんじゃないの?

またふらっと戻って来ては、ビジネスが上手くいっただの、あの映画が面白いだの、実に嬉しそうに僕に色々と話す。


そして、料金の計算は大雑把。こんな人もいるんだなぁ。

 

あれもインド、これもインド。

 

勉強させて頂いております。   ナマステ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ビルのお店の前で 仏像を彫る 青年