23 : マドリッド
- 2010.12.19ヨーロッパ最後の街へ~Day:81 Barcelona→Madrid~
カテゴリー:23 : マドリッド バルセロナからマドリッドまでは、たったの3時間ほどで行ける高速列車がある。
が、お値段が112ユーロ(約13、000円)ほどしてしまう。
ありがたい事に、65ユーロで行ける列車もあるけど、こちらは8時間以上かかってしまう。
高速バスの値段と時間も、ほぼ同じくらいだ。
当然、8時間かかる方を選択するとして、大して変わらないなら、バスじゃなくて電車にしようと選んだ僕は、やっぱり鉄道好きなんだろうな。
ところが、先日購入した切符を見て驚いた。
高速列車と同じ線路を、各駅停車で進むのだと思っていたら、バルセロナから海岸沿いの線路を走り、南西のバレンシアという街を経由して、そこからマドリッドへ向う列車になっていた。
バルセロナからバレンシアまでは3時間半。バレンシアで1時間20分待った後、更に3時間45分かけてマドリッドへ行く。
という事は、いったんバレンシアまで来て、ここで数日滞在した後に、マドリッドへ向っても、交通費は変わらないという事だ。
失敗したな、と思ったけど、まさか、こんな経路になっているとは、チケットを買うまで全く知らず。
まぁ、1時間20分だけど、バレンシア観光が出来る、というだけでも良しとしよう。
この日は快晴に恵まれ、車窓からは2時間ずっと、ピカピカに光る地中海が見えていた。
僕は、この列車の窓からの眺めを平気で、3、4時間眺められちゃう人なのだけど、車中では、ただひたすらブログを書き続ける。
なかなか捗って、ふと顔をあげると、窓の外には一面のオレンジ畑が広がっていた。
いつの間にか3時間経過していて、もうバレンシア地方に入ったらしい。
慌てて荷物を整理して、降りる準備をする。
快晴のバレンシア。
街の至る所に、初夏のような爽やかさが漂っている。
乗り継ぎの列車は1時間20分後なので、そんなにゆっくりはしてられない。
急ぎ足で、街の中央にある市場に向う。
となんと、ちょうど閉まったばかりらしい。
時刻は月曜日の14:45。
午前中だけの市場なんだろうか?ちょっと残念。
仕方ないので、食事だけしていこう。バレンシアと言えば、オレンジとパエリアだ。
近所の良い感じに寂れたレストランに入る。
ランチ、前菜とメインの2皿で11ユーロ(約1300円)。 せっかくなので魚が食べたい。
間違えないように、一生懸命メニューと格闘して、パエリアと、ソードフィッシュを頼む。
なんとか、無事に注文出来たけど、ソードフィッシュって何の魚だっけ?
カジキかな?まさかノコギリ鮫じゃないよね?
出てきたパエリアは、おそらくランチ用に、大鍋で作り置きしてるものだろうけど、これが最高に美味しい。
バルセロナで食べたパエリアも美味しかったけど、それに比べて、お米がとっても香ばしい。
パリっと香ばしいおコゲの部分もあり、ふっくらと炊けている部分もあり、そのどれにも旨みがつまってる。
一緒に入っている鶏肉も、フライドチキンのようにジューシー。これが白ワインと合うこと合うこと。
思わず、ため息が出てしまった。
続いて出てきた、魚も、ちょうど良く油がのっていて、とても美味しい。
おそらくちゃんと魚を食べたのは、コルカタの魚のフライ以来な気がする。
時間があまり無かったけど、どうしても飲みたかったので、食後にコーヒーを注文してしまった。
なぜだか分からないけど、スペインはコーヒーがとても美味しい。
急いでお勘定して貰うと、11ユーロだと言われる。
11ユーロのランチと、グラスの白ワイン、コーヒーで、なんでこんな計算になるのか、さっぱり分からない。
セットメニューじゃないし、テーブルの上には、まだワイングラスも、コーヒーカップもあるので、忘れてるわけじゃなさそうだ。
ひょっとしたら、計算が面倒くさいのかな? たぶん、これが正解だと思う。
続く、3時間45分もずっとブログを書いていて、気がつくと、あっという間にマドリッドに着いてしまった。
マドリッドと聞くと、「治安の悪い街」という印象の方もいるかも知れない。
確かに数年前まで、「首絞め強盗」なる手口の強盗があったり、2004年に列車爆破テロがあったりしたが、今ではとっても治安が回復しているらしい。
僕の乗った列車でも、空港のような厳重な、セキュリティチェックがあるし、バルセロナ同様、街の至る所に警官がいる。
首絞め強盗の被害件数は一時期の、数千件から、一桁にまで減っているそうだ。
今まで「治安の悪い街」と言われてる所に、いくつか行ったけど、あまりそういう印象は受けなかった。
勿論、どんな街であれ、東京だって、強盗はいるわけで、気をつける必要はあるけど、恐れる必要は無いかな、と思う。
宿に着き、最初のいくつかの会話だけスペイン語で頑張って、その後は英語で、チェックインをする。
「宿の説明が書いてある紙は、スペイン語が良い?英語が良い?」と聞かれる。
そう聞かれただけで、僕的には小さな満足。
この宿は、英語のサイトで探したせいか、やたらにアメリカ人ばかりが泊まっていた。
これまで、宿のドミトリーで色んな国籍の人達に会ったけど、一人のアメリカ人にも会わなかった。
「きっと自分の国が一番だから、海外旅行なんてしないんだよ」とか他の人達と笑ってたけど、アメリカ人もちゃんとバックパック旅行するんだな。
マドリッドの後には、いよいよヨーロッパを抜け、そのアメリカだ。
何はともあれ、ヨーロッパ最後の街に着いた。
ここでは、何に会えるのだろうか。
- 2010.12.23一番の建物~Day:82 Madrid~
カテゴリー:23 : マドリッド さて、洗濯をしないといけないのだけど、この宿には洗濯機がない。
近所の様子を見がてら、ランドリーへ行く。
勿論、自分で手洗いする場合もあるけど、この宿と同じく、大体の宿のバスルームには「洗濯禁止」と張り紙がしてある。
これが、「バックパッカーにバスルームで洗濯させると、どんな事になるのか」、という事を物語ってるよな、と思ってしまう。
宿の近くにあったランドリーは、コインランドリーではなくて、洗濯物を渡すと、お店の方に洗っておいてくれるシステムだ。
今までの所でも、こういうシステムの所が多かったけど、大体、タオル一枚とか、靴下が片一方とか、無くなって帰って来る。
もうとっくに、そういうもんだと諦めてるんだけど、行き場の無くなった洗濯物達はみんなどこに行くんだろう?
このランドリーのオジさんは、全く英語を話す方ではなかったけど、なんとかスペイン語で、「洗濯のみ、乾燥はいいです」旨を伝え、金額も確認する。
ヨーロッパの国をあちこち周って、「みんながみんな、英語を喋るワケじゃないんだな」、なんて、自分の世間知らずを痛感したけど、スペインは、いままでの国の中で、一番、英語を喋る人が少ない気がする。
若い人でも、全く英語を話さない人は、かなり多い。
洗濯をお願いするくらいは、片言のスペイン語と、身振り手振りでなんとかなるけど、なんとも悪いタイミングで、僕のコンタクトの洗浄液が無くなってしまった。
勝手に、「薬局にいる人=インテリ」というイメージを持っていたけど、バルセロナで行ったいくつかの薬局では、ほとんど英語が通じなかった。
日本の薬局みたいに、商品が店内に並んでいるお店もあるけど、ほとんどのお店が、カウンターの後ろに商品を並べている。
なので、どうしたって店員さんに「コンタクトの洗浄液を下さい」と言う必要がある。
これはもう諦めて、スペイン語でなんとかしよう。
さらに面倒くさい事に、僕の使っているコンタクトはハードなのだ。
ヨーロッパに、「ハード専用の洗浄液」の無い事、無い事。
あったとしても、大体は、「ソフト、ハード兼用」。
ハード専用洗浄液を見つけたのは、ウィーンの薬局で一度だけだ。これも、なんとも使い心地が悪かった。
メニコンのHPで、何なら使って良いのか調べようとしたけど、やめた。
どうせ「必ず純正品をお使い下さい」って書いてあるに決まってるんだ。
仕方ないので、エキサイトの翻訳サイトで「washing solution」「hard」「contact lens」の単語を、スペイン語に変換して、組み合わせる。
スペイン語の発音は、大体がローマ字読みでOKなのだけど、伝わらないと意味が無いので、出来上がった文章を紙に書いて、フロントに持って行った。
「すいません、これ読んで下さい」と何度か発音して貰い、その場で、オウム返しに僕も言ってみる。
よし、大丈夫。
洗濯物を取りにいく途中で、薬局を見つけたので、さっそく覚えたてのセンテンスを言ってみる。
かなりドキドキしたけど、ちゃんと伝わった。
良し!と思ったのも束の間、店員さんが持ってきたのは「Renu」。
海外でコンタクトの洗浄液を頼むと、大体これが出てくる。
残念ながらこれは、ハード用じゃない。もうこのやりとりは、今までの国で散々やった。外国の方は、ハードレンズ使わないんだろうか?
店員さんにお礼を言って、店を後にする。
この後も、街を歩きつつ、何件もの薬局に行ったけど、結局手に入らなかった。
大体は、ソフトレンズ用が出てくるか、早口で何かを言われるかだ。
「ハードコンタクト用洗浄液」、なんてマニアックな単語を使っておきながら、「すいません、スペイン語喋れません」、とは言えず、例によって、相手の表情と身振りで、話しの内容を推測する。
まぁたいていは「ごめんなさい、無いのよ」か「これ(ソフト用)でも大丈夫だとは思うけど」的な事を言っていたんじゃないかな?
商品が無い時の答えは、だいたいそれ以外無いだろうから。
でも、そんないい加減な会話でも、何回も繰り返す事によって、いくつか新しい単語を覚える事が出来た。
まさか、「ぶっつけ、知ったか振り会話」でスペイン語会話を学ぶなんて、大学時代は、夢にも思わなかったな。
何でもやってみるもんだ。
海外で、手に入らなくて一番困ったものは、このハードの洗浄液だった。
ハードレンズユーザーの方はご注意下さい。
マドリッドはスペインの首都だけど、バルセロナに比べたら、あまり観る物がない。
それでも、クリスマスの迫った都会の街はとっても賑やかだ。
真夏に始まった旅も、もうクリスマスを迎えようとしてるかと思うと、なんとも言えない気分になる。
日も暮れた頃、適当にそこらの路地を歩いていたら、遠くに何かの建物を見つけた。
遠目で見ても、何かとてもひかれる気がする。誘われるままに路地を進んでみた。
しばらくして、目の前に現れた建物に、思わず息を呑んだ。
ここまで、本当に色々な建築物を見て来た。
それも、教会なんて、本当に山ほど見て来たので、もう大抵の物では、驚かないと思っていたけど、この建物には、とっても心を奪われた。
相変わらず、建築様式とかには詳しくないけど、これは今まで見て来た、どの建物にも似てない気がする。
大きな道路のすぐ側に建っているので、僕は、何度も横断歩道を行ったり来たりして、色々な角度から眺めた。
ふと見ると、まだ門が開いてる。
時刻は20時を過ぎているのに、まだ中に入れるようだ。
入ると、中ではミサが行われていて、厳かな空気で満たされている。
普段あまり聞く事のない、落ち着いたゆっくりした声のスペイン語のお説教が聞こえる。
こうして聞くと、スペイン語も全く違った響きに聞こえる。
上を見上げると、ライトアップの灯りが、ステンドグラスを通して天井に映っていた。
これは、偶然なのか、意図して映してる物かは分からないけど、本当に綺麗だった。
今まで見て来た、数多くの建物の中で、僕は、この大聖堂が一番好きになった。
ヨーロッパ最後の街で、こんな建物に出会うとは。
「そんな程度で、世界を知った気になってるんじゃないよ」と、誰かに言われてるような気がした。
- 2010.12.24一攫千金~Day:83 Madrid~
カテゴリー:23 : マドリッド もはや、完全にパターン化している、「快晴なのでアチコチ周る日」がやって来た。
ありがたい事に、マドリッドの観光名所は、狭い範囲に集中している。歩けるだけ歩こう。
まずは宿のすぐ側、マヨール広場。
ここに観光案内所があったので、地図と、日本語で書いてある「スペイン語会話集」を入手。
お、これは良いや、と一瞬思ったが、複雑な文章ばかり載っていて、ちょっと役に立ちそうもない。
1から10までの数字と、「When」「How」「Where」や「これ」「それ」「どれ」等の単語を、載せて貰う方が、良いと思うんだけどな。
スペイン語では、女性名詞男性名詞があるので、「これ」ひとつとっても、言い方がいくつもあるが、そんなの間違ってても伝わるもんだ。
そこからすぐ近くにある、サン・ミゲル市場。
残念ながら、地元の人が買い物に来るような所ではなく、完全に観光客向け。
沢山あるお店で、生ハムや、簡単な料理等を買って、中央のスペースで呑みながら食べられる。
ランクと大きさによって値段が、細かく分類されている。
散々迷ったけど、僕の周りには、なぜか牡蠣で当たって入院した人が、何人かいるので、ちょっとやめておいた。
スペインでとても有名な、マドリッド王立劇場。
残念ながら、完全に公演シーズンから外れている。
目の前の広場の大規模な工事が原因なのかな?
昨夜見て、とっても感動した、アルムデナ大聖堂。
宿に帰ってから調べた所、建設計画が16世紀に始まったのにも関わらず、スペイン内戦等の理由で、1950年まで計画は頓挫し、完成したのは1993年だと言う。
本当につい最近だ。
中のステンドグラスは、太陽光に照らされると、また違った模様を映し出す。
昼間に見ても、とても素敵だと思うけど、最初に夜のライトアップした姿に出会えたのが、とても良かったと思う。
僕は、色々な「出会いのタイミング」に、とても恵まれているな。
有名な、スペイン広場。
ミゲル・セルバンテスの「ドン・キホーテ」と「サンチョ・パンサ」の像もある。
広場には、多くの露店が並んでいて、アクセサリーやお土産品を売っていた。
途中、「コシード」の有名なお店に寄ってみた。
コシードとは、豆と野菜、巣種類のお肉をコトコト煮込んで作る、マドリッドの郷土料理。
NHKの「テレビでスペイン語」で紹介されていて、とっても美味しそうだったので、ぜひ食べようと思っていた一品。
が、さすが有名店、店頭のメニューを見ると、一人前でなんと19.5ユーロ(約2300円)もする。
恥ずかしながら、ヨーロッパ最後の街に至り、本当にお金が無くなって来た。
途中かなり節制をしたので「お、これならスペインでは結構予算があるぞ」なんて思っていたのだけど、どこかでレートの計算でも間違えたのか、残金は予想外に少なくなっていた。
幸い、この後のアメリカでの滞在費は、米ドル専用口座に用意してあるので、大丈夫なのだけど、スペインまでは相当辛い。
とはいえ、もう宿代は払ったし、キッチンで自炊する為の材料も買ってあるので、特に心配は無い。
だけど、手持ちの現金が少ないというのは、なんとも心細い気分になるものだ。
さぁ、どうするかな、と散々悩んだ結果、意を決してお店に入る。
が、予約で一杯なので、15時半以降でないと席が無いと言う。
さすがは老舗、残念だけど、「助かったー」と言う気分で店を出る。
たかがレストランに入るだけで、なんと勇気のいることか。
やれやれですね。
バルセロナも、バレンシアも、マドリッドも、とても深い空の色をしていたけど、どれも少しずつ違って見える。
果たして本当に違うのか、それともそんな気がするだけなのか。
夜になり、宿で自炊の食事を済ませた後、改めて所持金を数える。
美術館に行くお金を取っておいても、まだ少しある。
昼間、コシードが食べれなかったので、せめてイベリコ豚の生ハムくらいは食べておくか。
宿の近く、「ハムの博物館」という名前のお店に入ってみた。
店内は大勢の人で賑わっていて、カウンターにグラスを置く場所も無いほどだ。
念願の生ハムとビールを注文する。
さすが最高級の生ハム、口の中に入れると、ふわっと脂が溶け、舌の上いっぱいに旨みが広がる。
もう、最高にビールに合う。
旅中に、美味しい物を食べると、良く「これは、あの人が喜びそうな味だな」、と親しい人達を思い浮かべる。
けど、それと同時に、少し寂しくもなる。
美味しい物を食べて、寂しくなるなんて、なんとも変な感じだけど。
お勘定を済ませると、残金は20ユーロだけになった。
ヨーロッパ滞在は後5日。
泊まる所と、食べる物の心配は無いとは言え、これではフラメンコも観れず、少し心もとない。
かと言って、クレジットカードはもうこれ以上使いたくない。
となれば、残る手段はただ一つ。
増やすしかない。
今こそ、ジュネーブで諦めたギャンブルをやる時だ!と、ビールで酔っ払った頭で、近所のゲームセンターのようなカジノに向う。
昼間見つけた時は、「へぇ海外にもメダルゲームがあるんだな」なんて思ったお店だ。
中に置いてある機械は、日本のゲームセンターの物とあんまり変わりなく見える。
だけど、コイン落としの機械をよくみると、中にあるのは、コインではなく、20セント硬貨だった。
そう、置いてある機械全てメダルではなくて、現金を入れ、当たるとジャラジャラとユーロコインが出てくるのだ。
日本のゲームセンターで散々遊んで来た僕からすると、ちょっと信じられない光景だ。
パチンコ屋だってこうは行かない。
店内は、普通の買い物帰りのオバさんもいる。
なんて手軽にギャンブルが出来るんだろう。
いくつかのスロットマシンを見て、奥にあるトランプの絵柄のスロットマシンに狙いを定めた。
よし、たっぷり増やしてやるぞ、と意気込む。
が、当たり前だけど、世の中そんなに簡単にお金は増えない。
クレジットは見る見るうちに減っていく。
酔っ払った頭で「まぁ、そんなもんだよな」なんて諦めかけると、突然画面に横並びで、キングが4つ揃った。
20セントが、4ユーロになる当たりだった。
ここでダブルアップに行かないと、男が廃る、とばかりに即決。
次に、画面上に出てくるトランプの色が、黒か赤かを当て、見事当たれば勝った金額が2倍になって行く追加ゲームだ。
何も考えず、即決で黒を連打する。
これがなんと4連続で的中。
一気に64ユーロまで増えた。
「よし、充分。これで良いだろう」とボタンを押したら、換金出来るクレジットではなく、ボーナスポイントの方に行ってしまった。 スペイン語表記なのでちっとも分からなかった。
しまったな、と思ったが、このゲーム、貯めたボーナスポイントを消費する事で、その後が当たりやすくなる、というシステムだった。
それが功を奏し、小額ながらも、結構な頻度で当たりを引いていく。
がここで、何度もダブルアップで、金額を増やすことばかりを狙ってはいけない。
3使って、5増やすというような、小さな当たりを、地味に貯めていく。
おそらく酔っ払って、少し現実感が無かったのが、良かったんじゃないかな。
あまり余計な事を考えず、淡々と、冷静にゲームを消化して行った結果、いつの間にか相当数のクレジットが溜まっていた。
とここで、貯めたボーナスポイントが全て無くなった。
と同時に、酔いも覚めたようだ。どんなギャンブルでも一番肝心なのは、止め時だ。
良し、ここで終わりだ。
けたたましい音を立てながら、ユーロコインを吐き出す機械。
本当にすごい光景だな。
両替の為、計測してビックリ、僕の20ユーロは、なんと139ユーロになっていた。
金額的には全然たいした事無いのだけど、今の僕にとっては改心の勝ちだ。
これで、フラメンコが観れる!
思わず、お店を出てすぐの、プエルタ・デル・ソルの広場で、小さくガッツポーズをする。
普段、ほとんどツイてない僕だけど、この旅では相当運の良い事ばかり起こっている気がする。
本当に、ありがたい。
ふと、広場のカルロス3世像を見上げ、「ムチャス、グラシャス」と言ってみた。































