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- 2011.05.06プレゼントリレー (8) Yumi Michelle さん
カテゴリー:リレー プレゼントリレー、8人目、そして最後の方です。
ダンサー、俳優としてハリウッドで活躍中の、Yumi Michelle(現在の芸名はYumi Kaguya)さんです。
IDA Hollywoodで、ダンス活動をしながら、数々のダンスショー、ショートフィルム、CM等、様々に活動されてます。
アメリカに生まれ、幼い頃からブロードウェイに憧れ、バレエやダンスを始めた彼女。
日本で数年暮らした後、NY大学でBFAを取得、その後、再び日本に渡り2004~2009年まで、劇団四季で活動。退団後、ロサンジェルスに移り、意欲的に活動中。
と、この2行書いてるだけでも、彼女のアクティブさが伝わって来そうです。
実は、劇団四季に在籍していた時代が、僕とカブっているんですが、お互いに同じ作品に出演する事がなく、全くといいほど面識はありませんでした。
それが、たまたまTwitterで、彼女が共通の友人のつぶやきを見て、
「え?誰がハリウッドに来てるって? あ、あのなんか難しい漢字の人?」
という具合に、お互いすぐ近くにいる事が判明。
運よく、僕の滞在中に時間が取れたので、またもや無理を言って会っていただきました。
在団中の彼女の印象は、「ほとんど英語で会話をしている人」、だったので、「日本語忘れてないかな、大丈夫かな」でしたが、僕の英語力の低さを見抜いてくれて、すぐに日本語に切り替えてくれました。
それでも、言葉に詰まると、すぐに英語になるところが、さすがロスで活躍してる女優という所でしょうか。
彼女の活動が詳しく載っているブログはこちら。英語版と日本語版です。
http://mimsyyork.blogspot.com/
http://profile.ameba.jp/mimiyamaguchi/
せっかくなので、つい最近のステージも。
彼女はとても丁寧に、ロサンジェルスで、ハリウッドで挑戦する事を、僕に教えてくれました。
そして僕からは、スタートからのプレゼントリレーを全てお話しし、とてもとても熱心に聞いてくれました。
特に、彼女へのおくりもの7人目をくれた、南しずかさんの作品にとても感動してくれ、この直後、フェイスブックを通してお礼のメッセージのやりとりをしたそうです。
別に、僕の手柄じゃないけど、こんなに喜んでくれて、とてもとても嬉しかったです。
今回のプレゼントリレーは、おそらく最後の一人となるので、唯一「渡す相手が分かっているおくりもの」となります。
そう、スタートの柿澤君に戻る、リレー完結の最後のひとつです。
柿澤君の話をすると、「『ハリウッドから俳優へのおくりもの』だったら、これしかないでしょ!」と、近くのおみやげ屋さんへ。
最後のおくりものは、これ。
アカデミー賞のオスカー像、のレプリカ。
Best Husband や、Best Woman など、数多くある中で彼女が選んだのは、「Best Person」。
なるほど、一番の褒め言葉なのかも知れないですね。
何かにメッセージを、とお願いした所、彼女はカバンから、雑誌「VANITV FAIR」を取り出し、
「これに載っているジョニー・デップのインタビューが最高なの。俳優さんなら、ぜひ読んで欲しいから!」と、その雑誌の1ページにメッセージをくれました。
「Best of luck on your furture endeabors!」(貴方のこれからのチャレンジに幸運を!)
そして、「これは私が一番、大事だなって思っている事」と、
「Keep on livin’!!」と付け加えてくれました。
これを読んだ瞬間、ふとオランダのルーベンが言った「アーティストで在り続ける事は、とても大変だ。だから皆で支えあおう」という言葉がよみがえりました。
柿澤君のくれたオルゴールは、いくつかの海を越え、いくつかの大陸を渡り、オスカー像になって、日本に還ります。
ありがとう。これを持って、日本に帰ります。
プレゼントリレー最後の一人でした。
- 2011.05.06Keep Moving~Day:107 Hollywood~
カテゴリー:27 : ハリウッド 朝、プレゼントリレー3人目、ミラノにいる原田美欧さんからメールが届いた。
スカラ座の新シーズンが、ワーグナーのオペラ、『ワルキューレ』で開幕し、なんと原田さんは、その前日に行われた『Waiting for Wagner』という公演で、スカラ座デビューを果たしたそうだ。
「男性6人、女性6人の約5分の作品です。私は身長で選ばれた気がします。」なんて謙遜しているけど、ミラノスカラ座ともあろうものが、身長だけ選ぶワケがない。
本当におめでとうございます。これからも、活躍を期待してます。
さて、僕も、頑張らないとな。
昨日の日記で、「会うべき人とは、会える」みたいな事を書いたけど、この原田さんなんて、まさにそんな感じの方だった。
原田さんの貝殻の御守りは、今、南しずかさんの写真となって、僕の手元にある。
さて、これを誰の手に。
と思っていたら、Twitterでメッセージが届いた。
友達の知り合いが、今ハリウッドの、しかも宿のすぐ近くにいるので、せっかくなのでお茶でも、という内容だった。
彼女が、ハリウッドで何をしているのかは全く知らないけど、思わず「ほらね」と思ってしまった。
なんとも都合の良い解釈だな、と思われるだろうけど、僕の中では「きっと会わなくちゃいけない人なんだな」とすぐに感じた。
ずっと独りで旅をしているせいか、本当に直感的に、こう信じ込んでしまう。
そして、たぶん外れてないと思う。
メールのやりとりをして、待ち合わせ場所を決める。
彼女も実は元劇団四季で、在籍していた時期も被っているのだけど、例によって出演していた演目がまるで違うので、まったくと言って良いほど面識が無い。
たぶん、廊下ですれ違ったくらい。
そんな仲でも、いざ外国の同じ街にいるとなると、急に親近感が湧き、ぜひ会いましょうとなるから、面白いもんだなと思う。
昨日と同じような雨の中、ハリウッドハイランドで、待ち合わせをする。
もう日本語忘れてて、全ての会話が英語だったらどうしよう、と思ったけど、会ってすぐに僕の英語力を察してくれたのか、すぐに日本語に切り替えてくれた。
良かった良かった。
案の定というか、僕にとって好都合な事にというか、彼女は四季を辞めて、しばらく悩んだ後、ハリウッドに挑戦する事に決め、ロスにやって来たのだと言う。
すでに、ダンスのステージや、いくつかのショートフィルムやCMに出演していて、結果を残している。
どうしてこうみんな凄いんだ?まったく、自分がよっぽど駄目な奴に思えてしまうな。
オランダのルーベンや、NYの由水や猫さんみたいに、彼女はとても詳しく、ハリウッドで挑戦する事について教えてくれた。
そして、僕の旅の話をとても興味深く聞いてくれた。
久しぶりに、僕の脳みそが、もやのかかっていた部分が、ぐにぐにと動く。
「で、日本に帰ったら、また俳優を続けるんですか?」
「実は、それを考える旅なんだ。もういい加減結論を出さなくちゃいけないんだけどね。」
「じゃ、俳優をやらないとしたら、何をするんです?」
「え?」
「・・・え?」
この時、僕は始めて自分が「俳優をやらないとしたら」の場合の事を、全く考えて無い事に気がついた。
キョトンとしてる僕を見て、彼女は笑い、そして、、
「なんだ、じゃもう決まってるんじゃないですか」と、言った。
仕事終わりで疲れているだろうに、とても長い時間お付き合い頂いて、とても多くの事を教えてくれた。
本当にありがとう。
最後にハリウッドお勧めの場所を聞いたら、いくつか教えてくれ、一押しの場所として、
「すぐそこのグローマンズ・チャイニーズシアターにハリウッド俳優の手形や足型のプレートがあるんです。右奥にジョニー・デップのがあるから、絶対に見るべき!」
と、興奮気味に教えてくれた。
彼女と別れた後、まだ降り続く雨の中、僕は言われたとおり、チャイニーズシアターに行ってみた。
ちょっと目立たないところにあるせいか、ジョニー・デップの手形の周りにはあんまり人はいなかった。
彼の映画を観たのは、何が最初だったかな?「シザーハンズ」だったか、「ギルバートグレイプ」だったか。
ジョニー・デップは、自分の出た作品の試写はおろか、出来上がった作品のほとんどを観ないのだと言う。
理由は、「撮り終わった時点で、全て終わってるから」、だとか。
これを聞いた時、僕は「桜井章一」さんの、自分のやった事に対して見返りを求めず初心に立ち戻る、という「土に還る」考え方に近いのかな、と思った。
この手型を雨の中眺めていたら、以前見た「Inside the Actors studio」(NHKでのタイトルは「アクターズスタジオ・インタビュー」だったかな)での、ジョニー・デップのインタビューを思い出した。
「僕らは、自分達の一呼吸一呼吸が、授かったものだと忘れがちだ。
当然のことのようで感謝などしない。
でも、ルーマニアのジプシーは、一瞬を大切にして、一息一息に感謝していたよ。」
そんな番組を見た事も、インタビューの内容も、すっかり忘れていたけど、今ここで、彼の手形を見ていると、ふいにその言葉がよみがえってくる。
人間の脳って、本当に不思議だな。
番組の最後に、アクターズスタジオの学生達の質問に答えるところで、「これから挑戦する若い俳優へ、何か助言を」と言われて、確かこう答えてたと思う。
「人が何と言おうと、そんなの関係ない とにかく前へ突き進め」
この番組の中では、全体的にゴニョゴニョっと喋っていたけども、ここだけは僕の耳でも聞き取れた。
「Just keep moving before.」
「前へ突き進め」というのと、ちょっとニュアンスが違うような気もする。
あの落ち着いたトーンで言われると、「ただ前へ歩き続けろ」という風に、僕には聞こえた。
Just keep moving before.
「keep moving」って所がポイントだよね、きっと。
雨はやみつつあるけど、またすぐに降りだしそうだ。
旅の終わりまで、あと2日。
- 2011.05.05ハンプティ・ダンプティ~Day:106 Hollywood~
カテゴリー:27 : ハリウッド ヨーロッパでの滞在では、ほぼ半分くらい国際ユースホステルに泊まってたけど、朝食はどこも似たようなものだった。
大体は、コーヒー、シリアル、パン、ジャムとバター、運が良ければオレンジジュース、といった感じだった。
そこに、ハムとか、ヨーグルトがあると、「おぉ、やるじゃないか」なんて思う。
今までで一番豪華だったのは、ベルリンの国際ユースで、パンは5種類、ハムが3種類に、サラミ、ヨーグルト、フルーツまであった。
こうなると、貧乏旅行者の我々としては、「よし、喰い溜めだ!!」とばかりに、可能な限り、お腹に詰め込む。
食べ終わると、「ふう、これで夜まで持つかな」、なんて思うけど、どうしたって、バス代をケチったりして、一日中歩き回ると、お腹が減る。
仕方なしに、3時ごろ安いドネルケバブサンドかなんかで、どうにか夜までしのぐ。
夜になったら今度は、「明日の朝は、ちゃんと朝ごはんがあるぞ。」と、励ましながら、安いビールでごまかす。
朝起きて、また、ドカ喰いする。
朝食が豪華でなくても、「ま、タダだし」とばかりに、鳥の餌のようなコーンフレークを詰め込む。
そして、それぞれの街で一回くらいは「せっかく来たんだし」と、外食をする。
ほとんどが、僕の普段の食事量2人前くらいの、肉料理が出てくる。
残すなんて勿体無い、とばかりに、無理やり食べる。
結果、太った。
取ってるカロリーは大して多くないだろうし、沢山動いているんだけど、数年ぶりに太った。
野菜が足りないのか、喰い溜めがいけないのか、肉食が駄目なのか。
なんとも変な話だけど、「貧乏で、お金をケチると、太る」、という構図が出来上がる。
どうやら、僕は野菜や魚がない国では、暮らしていけそうにないな。
なんだっけ?
そう、朝ごはんの話だ。
今回の宿をネット予約した時「朝食はパンケーキ食べ放題!」と書いてあり、
「ほー、そりゃすごい。さすがアメリカ。パンケーキと来たよ!」なんて思ったけど、同時に「でも、食べ放題ってどんなシステムだ?」と不思議に思っていた。
朝起きて、焼きたてのパンケーキがズラっと並んでいるのを期待しながら、キッチンに行ってみると、誰もいない。
あれれ?食べ放題は?と思って、8個口もあるコンロを見てみると、ラーメン屋の寸胴のような鍋に、なみなみとパンケーキの生地が入れてあった。
どうやら、「どうぞご自由に。好きなだけ焼いて、好きなだけお食べなさい」という事らしい。
いったい、どれだけの量の粉と、牛乳と、卵が必要なんだろうか?
まさか、粉と水だけ、って事は無いよね?・・・あるのかな。
「おし、パンプティ・ダンプティみたいになるまで、喰ってやるぞ」、と思うも、パンケーキなんて、そう食べれるものじゃない。
普通に、大きめのを一枚食べて、ギブアップ。
僕は、「LOST」の、ヒューゴみたいには、なれないだろうな。
昨日の晴天とは打って変わって、今日は朝からしっかりと雨が降っている。
雨の中、出歩く気にもなれないので、ずっと部屋でブログを書く。
雨の日に書いても、晴れの日の日記は、スカッと晴れたような文章になる気がする。
逆に雨の日の出来事は、どんなに明るい内容でも、どことなく湿っぽい雰囲気になる気がする。
「おほほ、そんなたいした文章じゃねーやな」とも思うけど、本当に正直に言うと、少なくとも僕は、そんな気がする。
外の雨の音を聞きつつ、僕は自分のベッドの上で、トロトロとキーを叩く。
昨日、この街に着いたけど、「さあ、いよいよ最後の街だ!」という気持ちは、あんまり無い。
初めての海外で、危ない目にも遭わず、片言の英語で、なんとかここまで立ち回って来たのだから、達成感のような物があっても良いと思うのだけど、ちっとも無い。
代わりに、なんとも言えない不安感が、身体の至る所に、ぎっしりと詰まっているような気がする。
一瞬いつもの、「プレゼントリレーの人に会えるかどうか」、の不安なのかな、と思ったけど、どうやらそうでは無いらしい。
この企画、最初の方は「なんとか見つけなくちゃ」と無理やり気味に、至る所で、色々な人に話しかけてたけど、途中から強引に行くのをやめてしまった。
別に諦めたわけでは、決してなく「会わなくちゃいけない人には、自然と会える」と思ったからだった。
こうやって書いてると、「なんとも都合の良い考え方だな」と、自分でも思うけど、ヨーロッパの途中くらいからそう思い始め、NYで確信めいたものを得た気がする。
特に、アメリカでは英語も通じるし、けっこうノリも良いだろうから、リレーの人数を増やす事も出来たかもしれない。
でも、時間をかけてその人と話しをして、本当に渡したいと思った人に、受け取って頂ければ、と思うようになってしまった。
なので、「最後の一人を、3日間で見つけなきゃ」というような焦りは、不思議と無い。
じゃ、この終わりが近づくにつれて増す不安は、なんなんだろうな。
ま、それが何かは、とっくに分かっているんだけど、雨の日の、ドミトリーのベッドの上で、一人、それと向き合うのは、ちょっと大変そうだ。
結局夜まで、不安から逃げるように、ひたすらベッドの上で、ブログを書き続けた。
雨はずっと降り続いている。
雨の日でも、それなりにハリウッドを満喫したらしい人たちが、戻って来て、宿は賑やかになりつつあった。
僕は、キッチンで夕食を作りながら、寂しいような、哀しいような、とても不思議な気持ちになる。
ふと、ハンプティ・ダンプティの詩を思い出してみた。
ハンプティ・ダンプティが 塀の上
ハンプティ・ダンプティが おっこちた
王様の馬みんなと 王様の家来みんなでも
ハンプティを元に 戻せなかった
明日の朝のパンケーキの事を考えながら、思う。
へんてこな詩だな。







